NW.js環境でobniz.jsを使う(on Windows)
2021/6/29公開
概要
obnizを動かす環境としてはブラウザやNode.jsが一般的かと思いますが、NW.jsというHTMLをデスクトップアプリ化するためのフレームワークを見つけたので試してみました。
NW.js is 何?
Chromiumのレンダリング環境とNode.jsの実行環境を組み合わせたデスクトップアプリ開発用フレームワークで、通常のHTMLのscriptタグ内でNode.jsのライブラリを使ったり、パッケージ化して単体で動く実行ファイルを作ったりと
HTMLとNode.jsの良いとこ取りできてしまうという代物です。
HTMLのデスクトップアプリ化と言えばElectronなんかが有名ですが、NW.jsの方がサクッと感があってobniz向きではないかなと思います。
Getting started
インストールと言うほどの作業は必要無く、下記の手順で動かせました。- 公式サイトからZipをダウンロードする。
- Zipを解凍した後フォルダを作ってHTMLを放り込む。 今回はappというフォルダを作成します。
- マニフェストファイル(package.json)を書く。(下記例参照) name:アプリケーション名です。適当な名前を指定。
NORMAL版とSDK版の違いはデバッグツール類が含まれるか否かですが、単に動かしたいだけならNORMAL版で良いかと思います。
ちなみにファイルの違いは下記の通りです。
必要に応じてCSSファイルや外部パーツライブラリ等のJSファイルなども入れます。
version:バージョンです。適当な番号を指定。
main:実行したいHTMLのパスを指定します。
{
"name":"obniz-test",
"version":"1.0.0",
"main":"app/index.html"
}
とりあえず起動するだけならこれだけでOKですが、ドキュメントを参考に内容を書き換えることで色々な起動設定ができるようです。
まとめ
特にobniz固有の設定などは不要であっさりデスクトップ環境で動かすことができました。今回のように普通のデスクトップアプリとして起動するだけでなく、業務利用向けにキオスクモードとして起動したり
ソースの暗号化・難読化などもできるようなのでうまく使えばobnizの活用の幅が広がるのではないでしょうか。
NW.jsについては引き続き触ってみたいと思うので、何か発見したことがあれば書き足していきます。
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